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[標本番号:No.36   採集日:2006/11/09   採集地:栃木県、日光市]
[和名:ハイゴケ   学名:Hypnum plumaeforme]
 
2006年11月18日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 日光に向かう高速道路の途中のパーキングエリアの土手は、フカフカした緑の絨毯のように一面に厚くコケに被われている(a)。これまでいつも、どういう種類のコケだろうと思いながら、ずっと気になっていたが、これまでは全く調べることもなかった。
 そばに近寄ると、規則的に羽状に茎を出して這うように大きく広がっている(b)。湿っていても、乾いていても姿にあまり変化はない。枝の一つをルーペでみると、放射状についた葉が丸まってついている。葉は広卵形の基部と細長い先端をもち、みごとに鎌状に曲がっている(d)。
 中肋はほとんど分からないか(f)、ごく短いものが二本みられる(g)。葉身細胞は先端(e)も葉の中心部(h)も、細い線形で軽くうねっている。鎌状の葉先には歯がある(e)。翼部には大きな矩形の細胞がみられる(i)。葉の横断面をみても、どこの中肋があるのやらよくわからない(l)。
 主茎でも(j)、枝の茎でも(k)、表面の組織には顕著な分化はみられず、小さな肥厚した膜をもった細胞からなっている。どうやらハイゴケ Hypnum plumaeforme らしい。