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[標本番号:No.148   採集日:2007/03/19   採集地:埼玉県、川口市]
[和名:ゼニゴケ   学名:Marchantia polymorpha]
 
2007年3月24日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 自宅団地屋上の日陰に棲息するゼニゴケが雄器托をつけて花が咲いたような状態となっていた(a, e)。雌器托も残ってはいるが、やや乾燥して最盛期を過ぎてしまっているので(b〜d)、今日は雄器托を主に観察してみることにした。
 雄器托は長い柄をもっているが、雌器托柄よりも短い(f, a)。皿状の雄器托は裏面が黒褐色の毛で覆われている。柄の断面を見ると、雌器托柄の断面とはやや異なり、2つの溝はあるが、葉緑体をもった細胞層は見られない(h)。溝の表面には紫色の表皮細胞があり、溝内には有紋仮根が入り込んでいる(i)。これは雌器托柄に見られるものとよく似ている
 皿の部分、雄器床の断面をみた(j, k)。いくつもの造精器が紫色の膜に包まれた状態で埋まっている(j)。薄片を作って顕微鏡でみると、床上面に造精器から床上面に向かって穴が続いている(l)。なお、雄器托上面に水をかけると、白い精子の群が穴から吹き出してきた。