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2006年10月6日(金)
 
はや三ヶ月
 
 コケ世界に首を突っ込んで、今日でほぼ満三ヶ月となる。早いものである。しかし、この三ヶ月でほとんど進歩はない。ただでさえ貧弱な記憶力は、加齢にともなってさらにさらに激しく低下している。最近では理解力の低下すら感じる。これはやばい。
 つい先日も、センボンゴケという名称がでてきたときに、はたして何科に属するのか、何目に属するのか、全く脳裏に浮かばなかった。何度も何度も見たり観察したこけである。それなのに、いっこうに記憶に残っていない。これはもう老人性痴呆といってよいだろう。
 今日の夕方からフェリーで北海道に向かう。約10日間ほど海浜生菌類の調査である。したがって、この間はこけ観察はお休みとなる。今の時期に10日も間をあけたら、たちまち元に戻ってしまいそうだ。帰宅したら再びゼロからの出発、そうなっては困る。
 北海道で歩くのはほとんどが海浜の砂浜である。こんな環境に発生するこけはない。河川や渓谷、湖畔ならまだしも、海辺ではどうにもならない。きのこ観察の合間に、そのあたりに見られるこけを観察・採取するというわけにはいかない。
 こけと全く離れることのないように、とりあえず保育社の蘚苔類図鑑だけは持っていこうと思っている。せめて、何回かはこの図鑑を開いてみることにしたい。