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2007年6月22日(金)
 
少しずつ既知種が・・・
 
 何気なく振り返ってみると、こけ世界に首を突っ込んでじき1年となる。この観察覚書の番号は220を越え、標本番号も260を越えた。現地で観察するだけで持ち帰らないコケも少しずつ増えてきた。標本番号と観察覚書の数値が異なるのは、観察してもアップしなかったり、撮影しないでそのまま標本箱入りしたものが増えてきたということでもある。
 相変わらず、異なった環境に出る種を、できるだけ多く観察してみたいと思う。一方、地元の身近な環境に出るコケも少しずつ取りあげて観察してきた。でもこれは地元に見られるコケのうちの一部に過ぎないだろう。よく似たコケの違いがはっきりと見えてくれば、身近にあって見過ごしてきたコケをじっくり観察できるチャンスも来るのだろう。

 ひとつの種をじっくりと観察していると、同一属の他の種が少しずつ見えてくる。図鑑などを見て意識的にコケの名を覚えようとしなくても、少数をじっくりと観察していれば、周辺種を見る目ができてくる。やがて、それらの属を包括した科の概念も掴めるようになるだろう。このやり方は、きのこを観察してきた時と同じ手法だ。もっとも、記憶力が人一倍悪く、暗記が極めて苦手で嫌いなので、他に手はないのだが。