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2007年6月21日(木)
 
[修正と補足] のこと
 
 観察覚書には冒頭に採取データとあわせて種名などを記している。しかし、文章を読み進みていくと、それとは違った種名として扱われていたりする。こういった種については、その後に [修正と補足] で種名の変更などが記されているはずである。
 例えば、最近では、6月17日にカモジゴケとしてアップした記録を、6月19日にオオシッポゴケに訂正した。訂正にあたっては、最初に記した観察結果や判断などを記した文には一切手をいれずに、[修正と補足] という形で、それまでの内容に修正を加えてきた。

 こういった方式をとってきたのには、それなりの意味がある。
 ひとつは、観察結果に基づいた自らの判断の誤りやその経過などを記し、それらが、どういう経緯で訂正されたのかの履歴を残しておくことだ。もとの文章を書き換えてしまうことは簡単だ。最初から適切な同定ができたものもある。しかし、誤りを繰り返したり指摘された結果、やっと適切な種名にたどり着けたものがある。これを区別しておくことは自分にとって重要なことだ。
 いまひとつは、学習者や指導者にとって、少しでも役立つ記事内容を残しておきたいからだ。これらの記事を読めば、初心者の陥りがちな傾向や、指導のヒントを得られるのではないか。たとえば専門家でも同定が難しいとされるアオギヌゴケ科などのように、初心者にとっては、何度観察しても誤りがちな種というものがある。[修正と補足] はそれを示しているだろう。

 観察ポイントがずれていたり、重要な形質状態を観察していないことが原因で、はたして誤同定しているのかどうかすらわからないこともあろう。その場合、専門家や造詣の深い識者の目からみても、誤りかどうかすら判定できないこともあろう。むしろ怖いのはこちらのパターンである。必要最小限の観察結果さえあれば同定は可能だろう。しかし、無駄であっても、興味深い観察結果については写真等を残しておこうと思う。また、「観察覚書」は種の記載ではないので、今後とも主観的な表現や寄り道も混ぜ合わせた形で書いていくことになろう。