2001年8月19日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 昨日サンプルとして持ち帰ったヤシャイグチの胞子を4台の顕微鏡で覗き比べてみた。水だけで作った同一のプレパラートを使っての観察だ。胞子写真は以下の通りだ。
 (a)双眼オリンパスで油浸1000倍 ……双眼の生物顕微鏡[自宅のメイン機]
 (b)単眼オリンパスで油浸1000倍 ……単眼の生物顕微鏡[上尾のS氏所有]
 (c)単眼(外部光源利用)ニコンで油浸1000倍 ……単眼の生物顕微鏡[外部光源利用]
 (d)同上単眼ニコンで400倍
 (e)単眼ビクセン学習用顕微鏡で900倍 ……コンデンサも光源もない「小学生用」
いずれも撮影方法は、デジカメを自分の手で支えて接眼レンズ部に密着させる方法(f)をとった。比較のためにこれらの写真は、画像サイズを小さくしたのみで、画像処理ソフトなどでの加工は加えていない。なお、(e)だけは接眼部×15を使った。×10は口径があまりにも小さくて撮影不可能なためだ。
 胞子が案外大きいので、どこに焦点を合わせるかで胞子の見え方がずいぶん異なるが、いずれも似たような位置に焦点を合わせた。こうやって比べてみると、400倍までなら、光源を持たない小型の生物顕微鏡でも十分な性能を持っていることがわかる。しかし、油浸1000倍になると明るさも解像度も急激に落ちる。それでも、400倍までを使っている限りは十分日常の役に立ってくれる。
 また「おもちゃ」の学習用顕微鏡でも、カメラなどを通さずに見る限りは胞子表面の特徴まで明瞭に判別できる。しかし400倍を超えると激しい色収差と低解像度に悩まされる。撮影となると200倍あたりが限度だった。

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