2002年5月23日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 しばしば、顕微鏡撮影画像のことに関してメールをいただく。それらの多くは以下の3点に尽きる。
  (1) どんな顕微鏡を使ってきのこのミクロの姿を撮影しているのか
  (2) 三眼鏡筒顕微鏡を持っていないが、ミクロの撮影はできるか
  (3) 顕微鏡撮影専用のカメラ等をもっていないが何とかならないか

 こういった内容のメールをいただくと、文面だけで「小型の単眼顕微鏡と普通のデジカメでも撮影できます。コストもたいしてかかりませんよ。」と答えてきた。
 そうはいっても文章だけではイメージが伝わりにくい。そこで、ミクロ撮影の手作り簡易機材を紹介することにした。日常頻繁に使っている顕微鏡(b)は単眼の古いものだ。これにデジカメを装着(a)して、ピントを合わせてシャッターを切るだけである。
 デジカメはNikonのCoolPix950(c)、これに接眼レンズをねじ込む(d)のだが、そのままではCoolPixにつかない。そこで保護フィルタ(e)を接眼レンズに圧着させて周囲をビニールテープでグルグル巻きにしてずれないようにした。保護フィルタは1200円ほどで購入できる。実体顕微鏡で微小きのこなどを撮影(f)するにも同じことをしている。
 なにも高価な三眼鏡筒を備えた顕微鏡でなくても、単眼顕微鏡でもアマチュアがミクロの姿を記録するにはこれで十分通用するのではないかと思っている。「今日の雑記」掲載のミクロの姿の大部分が以上の方法で撮影したものだ。
 以前ビクセンの顕微鏡用デジカメアダプタを購入したが、中に挿入する接眼レンズがオリンパスやニコンのものは装着できない。ビクセンの接眼レンズを購入するか、何か別の工夫をしなくてはならない。このビクセンのアダプタも使用しているが、接眼レンズに傷がついたり、センター出しが面倒だったりと問題もある。それでも、高価な専用撮影装置などに比べたらずっと安価だ。1万円もあればおつりがくる。
 以上で撮影の準備は整うが、良い画像を得ることや、それをデジカメでうまく撮影するのは容易ではない。プレパラートの作成同様、これには研鑽が必要だ。それには、「八王子のきのこ」の「きのこノート」が強い味方となってくれるだろう。

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