2002年6月13日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
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(d)
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 ふだん切片の作成には、たいてい発泡スチロール製ピスと両刃カミソリを4つに割って使っている(a)。ピスとしてはニワトコ(b の左上)やヤマブキ(b の右下)の髄が最適なのだが、最近はこれがなかなか入手しにくい。そこで発砲スチロール(b の中)を使う頻度が高くなった。これなら1m長のものが100円ほどでいつでも入手できるのでいくらでも使える。ただ、薄片を切り出したときにクルクルと丸まってしまうという欠点がある。
 ここ一番という様なときはしばしば簡易ミクロトーム(c, d)を使っている。写真はかつて日野市のI氏が精密測定機器のマイクロメータをベース制作されたもので、仲間内では通称「I氏の秘密兵器」として通っている。多少のコツがいるが比較的楽に薄片を切り出すことができる優れものだ。「I氏の秘密兵器」を作るのは大変だが、使い捨て注射器を利用したものなら簡単に作れる。「簡易ミクロトームの製作と活用」にその作り方が詳細に紹介されている。おまけに注射器の内径とピッタリの発砲スチロールも販売されている。手作業だけで薄片を作るのが難しいと思ったら試してみる価値がありそうだ。

日( )