2002年7月10日(水)
 
 早朝さいたま市の秋ヶ瀬公園にいってみた。ここしばらくの雨無し猛暑のためかきのこの姿がほとんど無い。数少ないきのこのうち、アラゲキクラゲ、キクラゲ、キコガサタケ、ザラエノヒトヨタケ、ハタケキノコ、アンズタケ、ハタケチャダイゴケ、アセタケ属のきのこ等を見ることができた。しかしシャッターを切る機会は一度もなかった。嵐の風雨が激しくなる前に帰宅した。
 
 
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
 先に日光で採取したゴムタケ(d)を検鏡した。胞子嚢(a〜b)を見ると 胞子(c)がとても特徴のある形をしている。切片切り出しが面倒かなと思ったが、案ずる より産むが易しだった。接眼レンズをしばらく覗いている間にも、胞子嚢が膨らんできて突然ゴム風船が破裂するように破れて胞子が飛びだしてくる姿がみられて興味深かった。
 カレエダタケのようにみえたきのこ(h)から切片(e)を切り出してよくみると、担子器(f)は2担子型で、胞子(g)は類球形をしている。胞子がやや小ぶりだが、胞子・担子器などは非アミロイドで、子実体表面に縦縞がはいっていることなどからカレエダタケモドキだろう。(c)、(g)のスケールは1目盛りが1μmだ。

日( )