2002年10月17日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
  早朝、さいたま市の公園に行ってみた。コムラサキシメジ(a)が再び顔を出してきた。ツブカラカサタケ(b)やオニタケ(c)も幼菌があちこちに見られた。キツネノタイマツ(d)もいくつも見られた。オチバタケの仲間の小さなきのこが(e)、橙色やら褐色、白褐色まで彩り豊かに多数でている。念のために4種類ほど色違いを持ち帰り胞子(f)を覗いたところ、ハナオチバタケやハリガネオチバタケではなく、すべてスジオチバタケだった。
 
 
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
(m)
(m)
(n)
(n)
(o)
(o)
(p)
(p)
  さいたま市でアンモニア菌の観察をしている地域があるが、そこにも寄ってみた。ワカフサタケ属(Hebeloma)のきのこが出ていた(g, h)。見たところアカヒダワカフサタケかヒメワカフサタケのような姿をしている。柄の根元はやや膨らみ、ヒダは深く湾入して(i)、隔生に近い。胞子紋は紫褐色(j)を帯びている。ヒメワカフサタケなら「砂糖を焦がしたような臭い」があるはずだが、そういった臭いがあるといえばあるし、ないといえばない。要するにはっきりしない。
 切片(k)を何枚か切り出して何度か みたが、側シスチジアはとても少なく、縁シスチジア(l)と同じような姿をしている。ヒ ダ実質にはクランプがある(m)。担子器(n, o)や胞子(p)なども観察してみたが、どうやらアカヒダワカフサタケとしてよさそうだ。
 今日はこれから菌学会関東支部の観察会(10/17〜10/18)向けて出発だ。塩原温泉周辺にもきのこがでているとよいのだが。パンを頬張りながらの慌しい早朝の観察だった。

日( )