2002年12月6日(金)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
 一昨日採取したワタヒトヨタケを顕微鏡で覗いた。このきのこの特徴としてよく挙げられているのが、胞子の発芽孔の位置である。一端から著しくはずれて付いているという。それを確認するために若い菌と成菌の2個体の胞子(a, b)をみた。さらに縁シスチジアよりも側シスチジアの方が相対的に大きいとされる。今回採取した個体では、縁シスチジアはとても小さかった。側シスチジア(c)は嚢状のものが多かった。中には球形に近い姿のもの(d)もある。
 縦に切断にして持ち帰った若い菌は半分を冷蔵庫に、もう半分を机上に一晩放置してみた。冷蔵庫に入れておいた半分は採取時と殆ど変わりなく、傘表面の様子は採取時と殆ど変わらずヒダも白いままだった。一方、机上に放置したものは、傘表面に明瞭な溝線が現れヒダは黒くなり、そのうち(e)のようにヒダの一部が溶けだした。しかし、傘表面は溶けることなく残っていた。
 関西菌類談話会のホームページをリンクに加えた。今日現在まだ掲示板や活動報告が工事中だが、おいおいできあがっていくことだろう。また、北海道札幌に拠点をおくNPO法人 北方菌類フォーラムが12月15日にWeb上にホームページを再開する。こちらは14日頃になったらリンクページに加えることにしたい。

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