2002年12月13日(金)
 
 都会ではピスの材料のニワトコやヤマブキの髄はほとんど手に入らない。(株)志賀昆虫普及社などからも天然ピスは入手できなくはないが、えらく高い買い物となる。しかたないので、日常は発泡スチロールの丸棒をピスとして使っている。ニワトコなどのピスに比べるとすこし硬いが、なんとか使える範囲にある。値段も1メートル100円なのであきらめて時々購入している。
 今日は久々に東急ハンズにこの「代用ピス」を買いに行ったので、ついでに理化学機器のフロアーを覗いてみた。顕微鏡のスライドグラスが100枚2000〜4000円、カバーグラス(18×18mm)が100枚600円もする。だからだろうか、それぞれ10枚ずつバラ売りもするという。この価格にもかかわらず水切放の厚手スライドグラスだし、カバーグラスも厚みの規格が不透明な製品だった。こんなに高い価格で購入していたら、気楽にプレパラートをつくるなどとてもできない。
 先日の北海道上川町でスライドグラスやカバーグラスの入手がいかに大変かを知った。傷つきやすく割れやすいカバーグラスを何度も洗って使うのも納得できた。確かに身近で入手できない環境に住んでいたら、こんなに高くてもそれを買うしかないのだろうか。

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