2003年1月31日(金)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
 一昨日、千葉県の房総半島中央部の丘陵地帯で、再びクヌギタケ属のきのこ(a〜c)に出会った。これは先に取り上げた(2003/1/19雑記)ものと同じところに出ていたので、たぶん同じ種だろう。かなり腐朽の進んだホソバタブの立ち枯れや倒木からでている。ヒダは直生から垂生であり、柄の基部には根状の白毛に覆われている(c)。発生時期、色、姿などからセンボンクヌギタケだろうとは思うが、傘表皮の構造などをていねいに観察していないので断定はできない。
 なお、山渓フィールドブックス「きのこ」ではセンボンクヌギタケを「針葉樹の切株に発生する」と記述されているが、実際には針葉樹に限らず、冬から初春にかけて多くの広葉樹から発生している姿がみられる。これまで見てきた範囲では針葉樹にでるものと広葉樹にでるものを比較しても、ミクロ的な相違は感じられない。多分同一種としてよいのではないかと思っている。
 同じタブの腐朽樹からは新鮮なマユハキタケ(d)が多数発生している。なお、ここではエノキタケ、キクラゲなどの大群落も見られた。風がとても強く寒い一日だった。

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