2003年5月15日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 久しぶりにニワトコの枝から髄を突き出す作業をした。童心に返ってズイ鉄砲遊びを楽しんだ。先にいわき市に出かけた折に佐藤浩氏から髄を突き出すのに絶好の道具(f)をいただいたので、それを使って楽しみながら突きだし作業を行った。
 ニワトコの元気よくスクっと伸びた枝を何本か切り出した。これを、20〜30cmほどの長さに切る(a)と、中心部にはピスに最適な髄がみえる(b)。この髄の部分を棒状のものでエイャっと突く(c)と、反対側から勢いよく髄が飛び出し(d)、3〜4mほど先に落下する。以前は細い竹やら丸い木の棒で突いていたが、柄のついた金属棒(f)のおかげで作業が非常に楽になり、面白いように次々にピスが出来上がっていった(e)。これを3cmほどの長さに切ってピスとして使う。
 きのこの切片を作るには実体鏡の下で作業をする方法もあるが、ピスに挟んで切り出すのが最も手軽で簡単だ。例年多数のピスを消費するが、これまでの数年間は圧倒的に発泡スチロールの代用ピスが主だった。今年は天然もののピスを多数いただいたので、発泡スチロールの代用ピスに頼らなくても済みそうだ。非常に薄い切片を切り出すと発泡スチロールは切片と一緒に丸まってしまい始末が悪い。天然素材のピスではそういったことはない。天然ものは代用ピスに比べて非常にやわらかくとても使いやすい。

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