2003年5月18日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 さいたま市の秋ヶ瀬公園を歩いてみると、ウッドチップを敷いた遊歩道の両脇には、ツバナシフミヅキタケ、シロフクロタケ、ビロードヒトヨタケ、ナヨタケなどに混じってサケツバタケが異常に目立った。ツバナシフミヅキタケによく似た不明菌は相変わらず最も多く見られる。
 サケツバタケ(a)の中には傘径20cmほどにもなる大きなもの(b)やら、柄がとても長い若い菌(c)や柄が非常に太い菌などあり、変異の幅がとても大きい。若い菌と成熟菌とではつばの位置が異なるのが面白い(d)。胞子(e)、担子器(f)を見た後、アンモニアとKOHを使ってクリソシスチジアの形態等を確かめようとしたが、どこにも全く見つからなかった。採取してきた成熟菌とやや若い成菌の両者ともに、クリソシスチジアを見つけることができなかった。このためヒダ切片のプレパラートを20数枚もつくる羽目になってしまった。ついには、傘部をアンモニアに10分間ほど浸してからルーペーでヒダを観察したが、どこにも黄変した部分は見つからなかった。
 やはり秋ヶ瀬公園で採取したサケツバタケでクリソシスチジアを持たないものがあったが(雑記2002.10.2)、サケツバタケの中にはクリソシスチジアを持たない系統があるのだろうか。クリソシスチジアの件を除けばマクロ的観察結果も、ミクロ的観察結果もサケツバタケそのものなのだ。
 今日は川崎市青少年科学館の生田緑地キノコ観察会、当番月なのでそろそろ出発だ。クリソ騒ぎでかなり時間を無駄にしてしまった。菌友らは今頃日光を歩いていることだろう。

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