2003年6月9日(月)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 内房の浜でケシボウズ以外に観察されたきのこについてもメモしておこう。ホコリタケ科のきのこ(a〜c)は薄い外皮(?)がモザイク状に残ってとても印象的だった。直径は24〜32mmほどある。胞子(d, e)表面は疣状突起に被われている。弾糸(f)はところどころで分岐し、表面に小孔をもっている。幼菌は見つからなかったので、柱軸や担子器は確認できなかった。
 スナジクズタケ(g, h)は単生のものから束生のものまでみられた。傘表面が乾燥のためか亀裂が入っていた。束生した背丈の低い子実体の傘は上から落ちてきた胞子で暗紫褐色を帯びていた。胞子紋は暗紫褐色(i)で、胞子には明瞭な発芽孔が見られる。
 ハマニンニクなどのイネ科植物の根元には相変わらずニセホウライタケ属と思えるきのこ(k, l)が多数出ていたが、このところの雨不足のため全般的にやや干乾び気味であった。このきのこのミクロ的所見は雑記2002.5.15に記したのでここでは省略した。
[補足] スナジクズタケとしたきのこは、Psathyrella ammophila (Dur. & Lev.) Ortonではなく、未知種のPsathyrellaのようである。これは、スナジクズタケではないことが判明した(2006.9.30補足)

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