2003年8月9日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 先日東海村で海辺の社寺林を歩いたとき何ヶ所かでニセショウロの仲間に出会った。数メートル離れて出ていた群を同一種と思って同じ紙袋に入れて持ち帰った。帰宅してそれらの幾つかを任意抽出して胞子を見たところ、明らかに数種類が混在していることに気がついた。
 やむなく昨日あらためて出直してきた。それぞれ新たに全く離れた3ヶ所で採取し、別の袋に入れて持ち帰った。今朝はそのうちの2種類を調べてみた((a, b), (f, g))。上段と下段とはそれぞれ別種のきのこである。胞子((d, e), (i, j))は例によって、焦点位置を変えて撮影したものだ。
 それぞれの種について小さな幼菌を探して持ち帰ったのだが、いずれも既に担子器を観察することはできなかった。切断してみるとまだグレバは粉状になっておらず、粘液状であったのだが、すでに遅すぎたようだ。観察できたのは、胞子と偽弾糸、殼皮などの部分だけだった。
 どうやら上段はヒメカタショウロ、下段はザラツキカタワタケのようだ。東海村では原研が広範囲に浜辺を占有しており自由に歩ける浜はわずかしかない。クロマツの防風林は、秋にはシモコシをはじめいろいろなキノコが出そうだが、砂浜のきのこ観察には不適当であった。

日( )