2003年11月12日(水)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 昨日の午後さいたま市見沼区の公園に立ち寄ってみると多くのキノコが出ていた。コムラサキシメジ、コザラミノシメジ、シロフクロタケ、ツバナシフミヅキタケ、ハタケキノコ、ハラタケ、ナカグロモリノカサなどが多数みられた。ザラエノヒトヨタケをはじめヒトヨタケ科も数種、ツマミタケなどの腹菌類、キクラゲ類もあちこちに出ていた。
 薄暗い竹林の下に白い大型のキノコが菌輪をなして出ていた(a〜d)。傘にヌメリはなく、これといった特徴的な臭いもない。数個体を持ち帰り、一晩スライドグラスの上に放置しておいた。今朝見ると胞子紋は白色である。今朝これを顕微鏡で覗いてみた。胞子は非アミロイド(e)。メルツァーでは見にくかったのでフロキシンで染めると明瞭に見えた(f)。
 ヒダ切片(g)を切り出して縁やら側をみたがシスチジアはみられない。ヒダ実質は錯綜型(h)と並行型(i)が混ざりクランプを持っている。傘表皮は並行に走っており、クランプがある(j)。メルツァーで染めた状態で担子器をみたがとてもみにくい(k)。あらためてフロキシンで染めてみた(l)。この後軽く押しつぶすと担子器が飛び出してきた。基部にはクランプがある。これらの観察から、このきのこはシロノハイイロシメジとしてよさそうだ。

日( )