2003年11月15日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 シロフクロタケ(a, b)というきのこは雨さえ降り続けばいつでも発生するかのようだ。元旦の朝にすら見たことがある。今朝シロフクロタケを撮影したのち、ふと目を上げると近くの草むらに、背高のっぽの見たことも無いような姿のきのこがある(c)。近づいてみると柄が華奢で頭部にはヌメリがある。柄の基部には汚緑白色のツボがある。調べてみるつもりでもち帰ってきた。
 帰宅すると一番に、この柄の長いきのこを調べてみた。胞子をはかなり大きい(d)。ヒダ切片をみると逆散開型の実質をもっている(e)。担子器もまたとても大きい(f)。同時に採取してきたシロフクロタケ(a)から同じ部分を取り出して比較してみると、ほとんど同じものが見られた。つまり、この柄がとても長いきのこもシロフクロタケのようだ。それにしても傘と柄とのバランスがこれほどにまで異なるケースもあるのかと、不思議な気持ちになった。

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