2003年12月13日()
 
投稿規定の心理的抑圧
 
 ウネミケシボウズタケ(仮)をいつまでも仮称のままにしておくわけにもいかないので、「日本新産種Tulostoma striatumについて」というタイトルで日本菌学会報に投稿した。今後は、審査担当者からどの程度の訂正要求がついて戻ってくることやら、である。
 昨夕、投稿規定にそって体裁を整えて簡易書留で投函した。記述そのものは難しいわけではなく、6月にはほぼでき上がっていたのだが今日まで放置していた。吉見昭一先生の逝去に伴い新たな確認作業が増え、一定の時間が必要となったことは確かだ。しかし、それは口実で、体裁を整える作業がひどく面倒に感じて、長いこと放置していたというのが正直なところだ。
 希菌発見報告とか日本新産種あるいは新種発表などは、日常多くのきのこに出会うチャンスの多いアマチュアにこそ向いた仕事だと思う。しかし、多くのアマチュアにとってはそれぞれの論文誌ごとに厳格に規定された「投稿規定」が大きな心理的抑圧となっているようだ。今少し緩やかに投稿できると国内の新種・新産種はかなり明らかになるのではないかと思う。
 今日はこれから日本菌学会関東支部の第18回菌学シンポジウム「アマチュア菌学ノススメ」がある。ここから玉川大学は遠い、あまりのんびりもしてられない。

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