2004年2月14日()
 
 
青木 実氏の顕微鏡
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
 先日(2月4日)きのこ屋(高橋 博)さんと一緒に千葉県立中央博を訪れた。その折りに青木 実氏の使用していたという顕微鏡を見せていただいた。青木氏の手になる検鏡図の正確さと詳細さは定評のあるところである(a, b)。[ちなみに (a)コブアセタケ、(b)フミヅキタケ]
 「貧弱な小さな単眼顕微鏡で観察をしていた」と話には聞いてはいたが、実物を見たのは初めてだった。撮影はしなかったが、ちょうど私が半年ほど前まで使っていた、単眼の簡易顕微鏡(c)とほぼ同じで、ステージがメカニカルではなく押さえバネで固定するタイプであった。
 もともと自然光をミラーで反射して光源とするタイプである。簡易光源を装着して使っていたが、青木氏も同様の工夫をされていた。非ケーラー照明で光量調整もできない機種で、青木氏はミクロの撮影もしていたという。今は手元に無いが、昨年2月頃まではこの顕微鏡で撮影していたのでなんとも懐かしかった。(雑記2003.1.7同2003.1.8同2003.1.9)
 青木氏が貧相な顕微鏡で、あれほどまで緻密な観察をできたのは、非常に高度なプレパラート作成技術にあった。お世辞にも良質とはいえない実体鏡を用いたり、ピスを使ったりして精巧な薄片を作っておられたようだ。

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