2004年3月20日()
 
もっと楽に系統樹
 
 直接パソコンを前にして作業すると簡単なのに、それを表示画面を説明しながら文字で記述すると、なんと面倒くさいことだろう。今回はおもにNBCIとかEMBLなど外国のデータバンクを利用したが、日本のDDBJを利用すればもっと簡単だ。すべて日本語で対話的に作業ができ、比較的楽に分子進化系統樹が得られる。国立遺伝学研究所生命情報研究センターの生物分類同定システム:ワークベンチ InforBIOを使えばさらに簡単だ。
 ただ、こういった作業をするにあたって、自分が何をしているのかについての基本的理解が欠如していると、得られた結果も無意味なデータになりかねない。その意味では、分子系統解析学なり生化学の基礎知識は不可欠といえるだろう。さらにバイオインフォマティックスの基本を理解していないと、見当違いな結論を導き出しかねない。
 それにしても生きのこからDNA/RNAを抽出して塩基配列データを得る部分は、アマチュアにとってはかなり高いハードルだ。専門の業者に依頼したこともあるが、高価であり、発注にあたっては専門知識も必要だ。この部分はプロの菌類関係者との共同作業にするのがよいと思っている。学問的に価値のあるものならプロは喜んで協力してくれる。
 今後はアマチュアでも新種記載をするとか、新産種の記載内容を充実させようと思えば、DNA解析データは避けて通れない。時代がそれを要求する。

日( )