2004年4月7日(水)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 相変わらず自宅団地周辺でもヒメキクラゲが多数見られる。黒くて触れるとグニャとしたゼラチン質が汁をだすからか、子供達は気味悪がっていた。「見た目はわるいけど美味しいよ」と答えると、みな一様に「うそだ」という。昨日夕方持ち帰り胞子紋をとっておいた(a, b)。ほとんど透明なので、白をバックにしても黒をバックにしてもわかりにくい。
 何度も同じことをしているが、今朝もまたこのヒメキクラゲを覗いて楽しんだ。発芽を始めた胞子と、担子器の姿を明瞭に捉えたいと思った。胞子は水でマウントしたものは透明でとても見にくい(c)ので、フロキシンを加えた(d)。予想通り発芽を始めたものが多数あった(e)。
 やはり半乾きにしたものは切片が切り出しやすい(f)。しかし倍率を上げるとまだ厚くて担子器が見にくい(g)。そこで、軽く押し潰して担子器を表皮のように被っている子実層上部のゼラチン質を剥離させた。こんどは担子器の姿が明瞭に分かる(h)。長い担子柄を伸ばしている(i, j)。うまく薄切りができていると、ほんの軽く押しつぶしただけで、急によく見えるようになる。一昨年12月(雑記2002.12.25)の時よりも担子器の姿は明瞭に捉えられた。胞子も担子器もタマキクラゲとよく似ている(雑記2004.3.26)。

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