2004年4月15日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 昨日、福島県境山中、残雪の残る沢スジを歩いてきた。目的はオオズキンカブリタケ。例年見られる場所はまだ残雪が多く、現地もやっと雪が消えたばかりで、オオズキンカブリタケの姿はどこにもない。大幅に標高を下げて別の場所に行ってみるとようやく姿をみせてくれた。全体にまだ若い菌が多く、大きなものでも12cmほどしかない(a〜f)。テンガイカブリタケはまだ全く出ていない。他にはTubariaの仲間エツキクロコップタケなども見られた。
 オオズキンカブリタケの胞子はとても大きい。子実層の一部を切り出して少しずつ倍率を上げていった(g, h)。一つの子嚢には2つの胞子が入っている。たまにやや小さな胞子が3つ見られることもある。400倍にして(i)、メルツァー液で染めてみた(j)。側糸は隔壁を持った細長い紐状である。1000倍にして(k)、コンゴーレッドで染めてみた(l)。毎年感じることであるが、何と大きな胞子を持っていることだろうか(雑記2003.4.18同2002.4.20)。
 それにしてもスノータイヤを装着しておいてよかった。トレースがなく残雪に厚く覆われた林道の走行はとても楽しかったが、何度かスタック寸前となった。

日( )