2004年10月6日(水)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 今の時期、広葉樹林の地上には保護色で目立たないきのこが多数発生している。つい大型のハラタケ目のきのこにばかり目がいってしまって、小型の子嚢菌やら小さなきのこはなかなか気づいてもらえない。ホテイタケ属の子嚢菌もそれらの一つだろう。
 保育社の「原色日本新菌類図鑑2」には3種類が取り上げられている。今朝顕微鏡を覗いたのは、去る10月2日に福島県の阿武隈山系で採取したホテイタケである(a, b)。外見からはゴンゲンタケとは区別できても、オオホテイタケとほとんど区別することはできない。子嚢の形と側糸の先端の形が同定には重要らしい。
 縦に切断すると頭部の縁は内側に湾曲して柄に接している(c)。内部は白色から淡褐色で子実層の部分は案外薄っぺらい。メルツァーには陰性であり(d)、胞子は細長く中間でくびれたような形をしている(g)。水でマウントすると透明な子実層はとても見づらい。フロキシンで染めると子嚢の形や、胞子を格納した様子などがはっきりする(e)。
 まだプロバイダのメンテナンスは終わっていない。今日の午前中までは以下のURLが確実。
きのこ雑記 仮ミラーサイト (10月4〜6日am)

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