2004年10月7日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 先日福島県に出向いた折り、帰路の東北自動車道那須高原サービスエリアでカエンタケに出会った(a)。広葉樹の切り株上とその周辺の地上から発生しており、まだ若くて先端が黄色い(b)。強い雨と薄暗い環境の中で撮影した。切断してみると内部は白色でとても柔らかい(c)。子嚢殼は子実体の先端付近(d)にはなく、中央付近から基部にかけての部位(e)にある。子嚢殼のある付近を拡大してみると、子座表面に先端を突出させている(f)。
 
 
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
(m)
(m)
(n)
(n)
(o)
(o)
(p)
(p)
 顕微鏡で見るために、子嚢殼の周辺を切断して低倍率でみた(g)。メルツァー(h)、フロキシン(i)でも染めてみた。子嚢も同じく、水(j)、メルツァー(k)、フロキシン(l)で染めたものを掲げた。これらをみると、細長い子嚢の中には16個の胞子が入っているのがわかる。水やらメルツァーではあまり見やすくならないので、胞子(m, n)、子嚢(o, p)などはフロキシンで染めて撮影した。
 いつぞやの中毒死ですっかり有名になったカエンタケではあるが、野外で実際に発生している姿を目にしている人は案外少ないのではあるまいか。まして、子嚢殼やら胞子を見るチャンスはほとんどないだろう。

 プロバイダの大規模メンテナンスが10月8日までに伸びてしまった。まだしばらくは、下記の仮ミラーサイトを使わないと一部の写真などが表示されないかもしれない。
きのこ雑記 仮ミラーサイト (10月4〜9日am)

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