2004年12月11日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 今朝は、砂浜から採取してきた(B)グループを検鏡した(a)。傘の形2mmほどの白っぽい幼菌がいくつも付いた松ぼっくりもあった(b)。これは柄の基部がそのまま松かさに入り込んでいる。
 ヒダを切り出してみると、ニセマツカサシメジのそれとは顕著にことなる。側面にゴミのように多数のシスチジアが見える(c)。見やすくするためにフロキシンを加えて拡大してみた(d)。縁シスチジアも、側シスチジアと同様の姿形をしている。側シスチジアを拡大してみると、ニセマツカサシメジのシスチジアよりはずっと厚膜で先端に結晶状のものを付着させている(e)。
 担子器の基部を確認するために新たにKOHでマウントしてフロキシンを加えたプレパラートを作り、これを軽く押しつぶした。いくつもの担子器やシスチジアがバラバラになって見やすくなった(f)。担子器の基部にはクランプを持つものと、持たないものがある。これはマツカサキノコモドキだろう。同じ仲間のスギエダタケとは外見もミクロの姿もよく似ている。

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