2004年12月29日(水)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 ハチスタケは頭部の径が1.5〜3.0mmと小さいので切片の切り出しが思いの外難しい。先日採取してきたものは径1〜1.5mmほどしかない。まず縦切りにして子嚢殼を確認した(a)。切るときに何かにあたったが、よく見ると頭部と柄の境目あたりに白く小さな砂粒をかんでいる。先日この状態のままフィルムケースに容れておいたので、今朝はこれから切片を切りだした。
 さる11月1日にもハチスタケを検鏡したのだが、薄く切り出せなかった(雑記2004.11.1)。今朝は先日に比較するとかなり薄く切り出せた(b)。しかし、あまり薄く切ると子嚢殼の外皮が破れてしまう(c)。メルツァーを加えると子嚢先端がリング状にきれいに青色に染まる(d, f)。これを水なりKOHだけで観察すると、子嚢先端の形状は分かりにくい(e)。これ(e)はフロキシンで染めたものだが、子嚢の中では胞子の周りはゼラチン質に包み込まれている。

日( )