2005年1月22日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 19日に栃木県葛生町で採取した緋色のベニチャワンタケ属のきのこを検鏡した。外見的には托外皮層には白毛は全く見られない(a)。したがってベニチャワンタケではない。子実層から外皮部分までまでを含むように切り出してみた(b)。子実層には赤色色素を含んだ側糸が多数みられる(c, e)。KOHで前処理、水洗いの後、メルツァーを加えると色素の色が緑色に変わった(d)。子嚢や胞子は非アミロイドで、胞子表面は平滑である(f)。托髄層の組織構造などほかの特徴から、とりあえずはベニチャワンタケモドキとして扱っておくことにした。

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