2005年4月5日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 先週の土曜日(4/2)、群馬県でウロコケシボウズタケを観察する機会を得た(a〜d)。同定に必要な最小限の採取と標本庫への収納を約束して、場所を教えていただいた。標本2個体(c)は神奈川県立生命の星・地球博物館に納めた(KPM-NC0012768)。
 西北西に面した急な石灰岩盤法面に土の乗った急斜面から出ていた(e)。岩盤上の土壌は貧栄養の小石混じりの土壌である(d)。発生したのは昨年秋と推測したが、ミイラ化した柄はしっかりしており、柄や頭部、孔口は典型的な特徴を残している(a, c)。
 形態的特徴と、胞子、弾糸などの観察結果からウロコケシボウズタケと思える(f)。同定のために、外皮・内皮からそれぞれ0.3mm四方を切り出した。採取時とほとんど変わりない姿の標本を、4/3に神奈川県博の出川博士に手渡すことができた。

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