2005年7月23日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 先日所沢で採取したミドリスギタケについてのメモ。傘にKOHをたらすとたちまち黒くなる(a, b)。胞子には微疣がある(c, d)。KOHでマウントすると黄金色になる。硫酸では胞子の色にほとんど変化はない。縁シスチジアがたくさんある(e)。KOHを使って組織をバラした。担子器のサイズ、基部の様子や縁シスチジアのサイズは写真からでも確認できる(f)。
 
 
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 やはり先に三芳町で採取した暗褐色のイグチもとりあえずメモしておくことにした。傘表皮はややビロード状、孔口も管孔も淡肌色(g)で傷つけるとゆっくりと褐変する。傘肉も淡肌色で空気に触れるとやがて褐色になる。柄は平滑で暗褐色、上下同じ太さ。胞子紋は黄土色。
 胞子は円柱状類紡錘形(h)、縁シスチジア(i)、それよりやや大きめの側シスチジア(j, k)がよく発達している。黄褐色の内容物をもった側シスチジアもある。担子器の基部にクランプはない(l)。組織にもクランプは見られない。傘組織はうまく見ることができなかった。いくつかの検索表をみたがよく分からない。時間切れである。ありふれたイグチのように思えるが、何とも情けない。

 22日(金)から来週の月曜日(25日)までは福島県東部で菌懇会合宿が行われている。今日と明日はこの合宿に参加するので、明日の雑記はお休みである。出発の時刻になった。

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