2005年8月19日(金)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 ベニイグチは非常に鮮やかで、とてもよく目立つ。これをじっくり観察したり描写するのはとても楽しい。しかし生態的特徴ばかりではなく、ミクロの姿も興味深い。網目をもった胞子は天然の造形美を感じさせられる(a〜c)。胞子のどの部分に焦点を合わせるかで見え方にはかなりの違いが生じる。顕微鏡で観察している最中には無意識に微動ノブをいじって全体像を把握しているが、写真では表面、表面やや下、輪郭部、などと特定して撮影するしかない。
 さらに、傘表皮には特徴的な組織構造がみられて興味深い(e, f)。水で封入(e)すると赤い色はそのままみられるが、KOHで封入(f)するとたちまち脱色されて淡黄色にかわってしまう。管孔部実質は細長い菌糸からなる組織が散開気味走っている(d)。
 相変わらず、近郊にはきのこの姿がほとんど無い。そこで、今朝も、最近何度も出会っているベニイグチの胞子等をあらためて覗いて楽しんだ。

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