2005年8月25日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 台風11号が接近して荒れるとの予想だったので、明け方の秩父往復は断念した。しかし、台風の進行速度がかなり遅いらしく、今朝はひどく静かだ。スジチャダイゴケをとりだした。
 冷蔵庫に入れておいたスジチャダイゴケはかなり乾燥が進んでいた。15日に長野県菅平で採取したものだ。コップ(殼皮)の底の方にペリジオール(小塊粒)がこびりついているものを半分に切ってみた(a)。ペリジオールも内部が分かるように一緒に切断した。ペリジオールの下側からはへその緒(funiculus)が出ていて殼皮の内層に繋がっている(b)。最初にスジをもったコップの部分を切断してみた。殼皮は、外皮・中皮・内皮の三層からなっている(c)。
 ペリジオールのひとつをつまんで薄切りにした。外被膜と小粒膜、そして無数の胞子群がみえる(d)。胞子は厚膜の楕円形(e)。フロキシンで染めると内部がよく染まる。担子器を確認しようとフロキシンでそめて3%KOHを使って組織をバラしてみたが、徒労におわった(f)。まだ頭部が開いていない丸い幼菌の状態でないと担子器の確認はできないようだ。

日( )
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