2005年10月8日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 昨日早朝から午前中にかけて、千葉県内房と外房の浜を観察してきた。内房富津市の浜ではコナガエノアカカゴタケが出ていた(a, c)。掘ってみると地下には白い袋があり、その下側からは長い根状菌糸が深いところに伸びている(b)。ナガエノホコリタケは発生している様子もない。わずかにウネミケシボウズタケ(d, e)が数本でていた。ケシボウズタケはひと月ほど前に少し発生したようである(f)。内房の浜には、他にはキノコの姿は全く見られなかった。
 外房九十九里浜のクロマツ防風林内にはシモコシ狩りの人々が多数繰り出していた。一方、海水浴シーズンが終わったこともあり、浜はとても静かだった。
 砂浜にはキノコは全く出ていないようにみえた。引き上げる前に念のために、今一度砂地をよく見ると、所々に軽く盛り上がった部分がある(g)。ていねいに砂をどけていくとケシボウズがでてきた(h)。霧吹きで砂を洗ってみた(i)。ウネミケシボウズタケのようだ。
 これに気をよくして、砂地の膨らみ部分をじっくり観察すると、砂の盛り上がりはあちこちにあった。新しい個体が発生をはじめていた。一部を掘り出して並べてみた(k)。さらによく見ると砂地から頭部を現している個体もあった(j)。他にはドングリタケ(l)くらいしか見ることができなかった。外房でもナガエノホコリタケは全く発生していなかった。
 コナガエノアカカゴタケは、全長が20cm以上あるので、手持ちのタッパウエアにははいらず、やむなく紙袋に入れた。このため、帰路の車中では、鼻がひん曲がりそうな凄まじい臭いに悩まされた。帰宅すると直ちに乾燥機にかけた。今度は異臭が室内に入ってきた。

日( )
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