2005年10月18日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 先日都内の公園で採取したアセタケ属(a〜c)を検鏡した。アカマツ混じりのコナラ、シデ林に出ていた。ヒダは上生から湾生(b)。柄の基部はやや膨大し、白色絹糸状の菌糸に被われる(c)。
 最初に胞子紋をそのまま簡易顕微鏡で覗いた(d)。水で封入すると著しいこぶ状である(e)。ヒダを切り出してみると、側にも縁にも多数のシスチジアが見える(f)。やや厚膜で先端に分泌物のクリスタル状結晶がついたものが多い。縁シスチジアの中には、先端がひょろひょろと細長く伸びているものもある(g)。子実層を見ると大きな担子器が多数並んでいる(h)。
 サイズを計測したり、担子器の基部の様子を確認するために、対物油浸100倍であらためて確認した(i)。シスチジアも同じようにみた(j)。傘上表皮(k)や柄上部の表皮(l)にはとくにシスチジアは見られなかった。とりあえずコブアセタケとして扱っておいてよいだろう。

 同じ林のすぐ近くには、ヒカゲシビレタケが何株も束生していた。これは、持ち帰るわけにも行かないので、胞子紋が紫褐色であることだけを確認した。本来ならば、胞子とシスチジアの確認をしないと、アイゾメシバフタケではないとの断定はできないが、過去に多数のヒカゲシビレタケ、アイゾメシバフタケやその仲間を見てきているので、まず間違いないだろう。
 参考のために、かつて撮影したヒカゲシビレタケの胞子縁シスチジアを載せておこう。縁シスチジアの多くは先端が尖った紡錘形であるが、上部や側部が分岐したような異形のものが、かなりの比率で混ざっている。

日( )
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