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先月28日に栃木県栗山村で採取したシロノハイイロシメジを検鏡した。胞子写真は、採取した日の夜にとった胞子紋からのもの(a)。いわゆるドライマウント(水などの封入液を使わない)状態でみたものが形をすなおに表現している(b)。 持ち帰ったきのこはまだ冷蔵庫の野菜籠に保存してあったので、採取時に近い姿を保っていた。ヒダの切り出しは楽だった(c)。先端にも側にもシスチジアは見られない(d)。念のために、子実層を中心とした周囲だけをフロキシンで染めてみた(e, f)。やはりシスチジアはない。 ヒダ実質は並列型(g)。実質の菌糸にはクランプがある(h)。傘肉や傘表皮、柄の組織にもクランプを見ることができる。傘表皮は細い菌糸が平行に走っている(i, j)。担子器の基部には、クランプを持ったものが多い(k, l)。中には、基部にクランプのない担子器も見られる。 |
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