2005年12月4日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
 一昨日に引き続いてシモコシの断片で遊んだ。きのこ観察にヒダの切り出しは欠かせない。15〜20μm厚に切り出せれば、ひだ実質、シスチジア、子実層などを1枚のプレパラートで観察できる(a)。30〜50μm厚になると、1枚だけでこれらの観察をするのは難しくなる(b)。
 均一の厚さに切らず、一方が薄くなるように切り出すとよい(c)。ヒダ先端が薄くなるように切ってみた。左側は50μmほどあるが、右側では10μm以下になっている。先端部は途中で失われるが、その近辺では非常に薄くなるので、楽に観察できる。縁シスチジアは別途観察する。
 プレパラート(c)の封入液をKOHで置き換えた(d)。KOHで封入するとコントラストが低くなるが、子実層や担子器などは観察しやすくなる。倍率を上げるとさらにコントラストが低くなる。
 最後に、薄切り切片(a)の封入液をKOHで置き換えた後、フロキシンで辺縁だけを染めた。組織が薄いこともあり、カバーグラスの重みで急激に変形している(e)。このプレパラートはそのまま倍率を上げていくだけで、詳細な観察ができる。

日( )
HOME