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先日顕微鏡の話題を書いたので、今朝は対物レンズを装着するレボルバーについて触れた。自宅のメイン機はレボルバーが内側、つまり鏡基に向かって傾斜している(a)。一方、家人のメイン機では外側、つまり手前側に向かって傾斜している(b)。 一般に古い顕微鏡では、たいていは外側を向いている。一方、最近の顕微鏡では内側を向いたものが多いようだ。これにはいろいろな理由があろうが、油浸レンズを多用するケースでは圧倒的に、レボルバーが内側を向いたものが使い勝手がよい。 油浸レンズを使う場合、理想的には対物レンズ側とコンデンサー側の両者を油浸状態にすることだ。しかし、これはかなり面倒だし、コンデンサーによっては油浸状態にできない。だから、日常は対物レンズとプレパラートとの間だけを油浸状態にして使うことになる。 その場合、どこに油浸オイルをつけるのかである。これもできれば対物レンズ先端とプレパラート表面の両方にオイルを微滴つけるのがよいのだろう。しかしこれも面倒である、だから自分たちの場合、プレパラート側にだけオイルを微量たらしている。 手前側からオイルをたらすには、レンズ群が向こう側にあった方が楽である。したがってレボルバーは鏡基の側を向いているものが使いやすいことになる。ちなみに、(a)の顕微鏡では、レボルバーの向きを外側に変更できるようになっている。 |
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