2006年3月28日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
 久しぶりにマユハキタケの胞子などを覗いてみた。今回持ち帰った個体はすっかり成長していて、泥や虫にまみれていた。こういった状態のものでは、表面から胞子だけを落とすことは難しい。そこで、ハケ状部の内部からピンセットで一部をつまみ出した。
 水で封入するとダマダマになってしまって観察は難しい(雑記2003.6.24)。消毒用アルコール(エタノール)で封入した(a)。エタノールを揮発されてから3%KOHを加えて再び封入した。色が緑褐色に変わった(b)。フロキシンを加えると、菌糸も胞子も着色される(c)。
 今回は若い個体や、無性世代のみの個体を持ち帰らなかったので、分生糸柄などを観察することはできなかった(雑記2003.11.5同2004.12.7)。しかし、ハケ状部の基部近くには、よく見ると消失性子嚢に包まれた胞子やそれらの残滓と思えるものがあちこちに見られた(d, e)。

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