2006年4月18日(火)
 
(a)
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(b)
(b)
(c)
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(d)
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(e)
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(f)
(f)
 日曜日(4月16日)に川崎市の生田緑地で行われた菌懇会ゼミは、京都府立大学の折原貴道氏(a)による「クラマノジャガイモタケをめぐる問題とOctaviania属の分類」(b〜d)。
 話は地下生菌についての一般的通念の紹介から始まった。Octaviania属をめぐる学名の不運な混乱の話は、すっきり整理されてとてもわかりやすかった。しかし、話の内容は国際植物命名規約について一定の理解が前提となるので、寝息と欠伸も目立った。
 クラマノジャガイモタケについての具体的な話になると、にわかに活気づき多くの質問が飛び交い、もはや寝息は消えていた。クラマノジャガイモタケ=ジャガイモタケ、そして、ジャガイモタケの学名としてはOctaviania columellifera Kobayashiを採用すべきという結論であった。ゼミのために折原氏の作成した資料はA5版で55ページに及ぶ大作であった。
 OctavianinaとOctavianiaをめぐる経緯についても、あらためて再認識することができた。それにしても、胞子表面の刺が封入液によって大きく伸びる、という話はとても興味深かった。ことし、ジャガイモタケを採取することがあれば、直接自分の目でも確認してみたい。
 ゼミの行われた緑地では、チラホラと傘と柄をもったきのこもではじめていた。この日は、フウの実からでるきのこや、キンカクキンらしきものだけを撮影した(e, f)。

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