2006年5月9日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 先日千葉県九十九里浜の防風林に多数出ていたイグチの仲間を覗いて楽しんだ。2時間ほどで緑褐色系の胞子紋がとれた(a)。まずは、カバーグラスに採取したものをそのまま(b)、ついでエタノールで封入してみた(c)。水で封入すると若干黄色みが強くみえるがサイズは変わらない。
 大きな孔口部は薄切りがやりにくい。最初に簡易顕微鏡にデジカメを押しつけて撮影した(d)。拡大してみると、子実層には胞子が団子状にかたまっていた(e)。更に倍率を上げると担子器らしき姿もみえてくる(f)。管孔の縁には縁シスチジアがところどころに束生している(g, h)。
 3%KOHで封入してフロキシンを加えて組織をバラした。縁シスチジアは結構細長い(i, j)。担子器の基部にはクランプは無い(k, l)。傘表皮は平行に菌糸が走る。傘肉、柄などの組織にもクランプは見つからなかった。なお、きのこを熱湯に通すと赤紫色に変色した。アミタケとしてよさそうだ。キノコ本体とメモ用紙裏に採取した胞子紋は捨てた。

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