2006年7月19日(水)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 典型的な姿をしてれば、ハナビラダクリオキン(a)とコガネニカワタケ(k)を見間違うことはない。先週末の日光で出会った黄色いゼラチン状のきのこは、いずれとも判別しにくいものが多かった。結果的に6ヵ所くらいから10個体ほどを持ち帰った。典型的なもの(a)を一つ、残りはすべていずれとも区別しにくい形態と色をしていた。
 今回持ち帰ったものは、すべてハナビラダクリオキンだった。胞子を検鏡してみた(b)。水で封入すると分かりにくいが、フロキシンで染めると隔膜で仕切られている様子がよくわかる(c)。対物40倍でもコンデンサをやや絞り気味にすると隔膜は明瞭に捉えられる(d)。
 子実層を切り出して低倍率でみた(e)。対物40倍で子実層の様子はよくわかるが(f)、フロキシンを加えると担子器の形まではっきりする(g, h)。対物100倍にすれば、音叉型をしたアカキクラゲ科特有の担子器をはっきり捉えられる(i, j)。
 一方、シロキクラゲ科のコガネニカワタケでは、子実層を低倍率でみた時点で、すでにかなり様子が異なるが、担子器の形がまるで違う。ここではシロキクラゲの担子器を例示してみた(l)。ちなみに、コガネニカワタケの検鏡写真は2004年夏に失っており、手元にない。

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