2006年9月13日(水)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 今月はじめにいくつものきのこを採取したが、観察する時間がなく、大部分はそのまま冷蔵庫に保管しておいた。今朝見ると、多くが虫に食われたりドロドロに溶けてしまっている。
 山梨県白州町の森で9月2日、いくつかのキクバナイグチ属 Boletellus に出会った。腰痛がひどく生態写真は撮影できなかった。その一つを今朝やっと覗くことができた(a, b)。採取時の紙袋に入れたまま冷蔵庫に放置したが、どうやら無事だった。その袋の内側についていた胞子紋の一部をかき取って、水で封入した(c)。アーモンドを思い起こさせる隆起がある(c)。
 管孔部を一部切り取ってスライドグラスに置いた。3%KOHで封入すると胞子も明るい色になった(d)。落下胞子ではないので、未熟胞子が多数見える。縁シスチジアは意外と少なかった(e)。傘上表皮は面白い組織からできている(f)。フロキシンを加えると見やすくなった。どうやら予測通りアヤメイグチのようだ。

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