2006年9月16日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 先日持ち帰ったベニチャワンタケモドキは未熟個体でほとんど胞子紋は落ちなかった。材についた状態のまま3日間ほど追熟を行ってみたが、やはり成熟まではいたらなかった。
 とりあえずチャワンの一部を切り出してみた(a)。托髄層は絡み合い菌組織、托外皮層には毛は生えていない(b)。子実層を見ると、胞子は表面が平滑で、側糸は色素顆粒を持ち細長い糸状である(c)。メルツァー液を加えると、側糸の色素顆粒は緑色を帯びた(d)。油浸100倍対物レンズで見るまでもないが(e)、子嚢は非アミロイドである(f)。
 
 
 
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 同じ日に持ち帰ったキミミタケモドキはさらに未熟で、胞子は全く採取できなかった。子嚢盤外側はところどころ赤色の部分がある。触れた部分も何となく赤みを帯びた(g)。柄はかなり偏心していて、子嚢盤中心部の托髄層はとても厚みがある(h)。
 念のために子実層を切り出した(i)。封入していた水を3%KOHで置き換えると、すっかり色抜けしてしまった(j)。再び水洗したのちメルツァーを加えた(k)。子嚢先端は非アミロイドであるが、胞子が全くできていなかった(l)。

日( )
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