2006年10月27日(金)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 所沢にある航空記念公園にいってきた。きのこの姿は非常に少ない。あちこちで目立ったのがサケツバタケだった(a, b)。腹菌類らしき白いタマゴが半分地面に埋まるように転がっていた(c)。この公園では、過去にスッポンタケ、キツネノタイマツ、カニノツメ、ツマミタケなどを見ている。タマゴを半分に切ってみた(d)。どうやらスッポンタケらしい。
 落ち葉から小さなきのこが足の踏み場もないほど出ていた(e)。傘径4〜8mmほどの落ち葉分解菌である(f)。他には、傘径2〜5mmほどのクヌギタケ属、傘径20〜35mmほどのフミヅキタケ属らしいきのこが見られただけで、硬質菌も新鮮な個体は少なかった。
 久しぶりにサケツバタケを検鏡した。水で封入した胞子は赤紫色をしているが(g)、3%KOHでは明黄褐色となる。ヒダの切り出しはうまくいかなかったが、ヒダ実質の構造はよくわかる(h)。倍率を上げると子実層の様子が面白い(i)。縁シスチジアは棍棒状のものと、先端が細くなった紡錘状のものとが混在している(j)。側シスチジアは先端のとがった紡錘状のものが多い。担子器の基部にクランプはなく(k)、傘表皮は平行に菌糸が走っている(l)。
 クヌギタケ属は小さいので、コケカッターを使ってヒダ切片を切り出す試行にはちょうどよい。またフミヅキタケ属のヒダや傘表皮もコケカッターの実験に使えそうだ。

日( )
HOME