2007年2月15日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 2月12日(月)は、寸又峡温泉から大井川源流の林道を走った。たいていの林道に「通行止め」の表示と柵があったが、鎖や扉は無かった。「事故を起こしても当局は関知せず。自己責任だ」と理解して、かまわず林道に入った。かなり荒れてはいたが、なんとか通行できた。
 標高1,200〜1,400mほどの尾根からは、聖岳だろうか南アルプス南部の山や、富士山の雄大な姿を見ることができた。そこから、標高で300mほど下り、道脇の落ち葉をかき分けてみた。落ち葉の中から、杉枝に出たキンカクキン(a)、キチャワンタケの様な微小盤菌がでてきた(d)。
 久しぶりの子嚢菌だったので、今朝はこの2種類の検鏡をしてみた。杉のキンカクキンは、子実層托実質が円形菌組織、托外皮層が平行気味に絡み合った菌組織で(b)、メルツァーでは、子嚢先端の頂孔とその周辺が綺麗な青色に染まる。
 一方、キチャワンタケ近縁の盤菌(e)は、子実層を切り出してみると、まだ全く子嚢ができていなかった。メルツァーで染めると、子実層と子実下層の部分がやや青みがかった黄褐色になった(f)。この他にも傘と柄をもったきのこがひとつだけ見られた。

日( )
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