2007年7月28日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 津市の海浜に、オオシロカラカサタケが綺麗な姿をみせてくれた(a)。当日は雨だったこともあり、濡れてヒダが非常に脆くなっていたが、緑褐色の色合いは残っていた(b)。久しぶりに出会ったので、胞子などを覗いてみるつもりで持ち帰ってきた。まる1週間経過していることもあり、ヒダはさらに潰れていた。胞子紋は何とか落ちた。
 胞子を、ドライ(c)、水(d)、メルツァー(e)で封入した。偽アミロイドのようだ。ヒダを切り出そうと思って困った。ヒダを横に寝かせると、何もせずとも子実層が潰れてしまう。やむなく、傘の裏面を上にして実体鏡の下に置いた。ヒダを潰さないように慎重にカミソリをあてた。
 ヒダが2枚くっついてしまい、無理に話すと組織が壊れてしまいそうなので、そのままヒダ実質などを観察した(f)。次に、ヒダを1枚取り外しスライドグラスに寝かせた。そのうえから、別のスライドグラスを定規として使い薄片を切りだした。子実層がやはり潰れてしまう(g)。
 簡易ミクロトームを使って切るには、ピスに挟んで穴に挿入するので、その時点でヒダが潰れてしまう。薄くて脆いヒダは、半乾燥状態にしてからピスで挟めばよいのだが、面倒なのでそこまではしなかった。側シスチジアは無く、ヒダ実質は平行気味に錯綜している(f, g)。
 切片の先端をみると、薄膜で嚢状の縁シスチジアがみられる。これも油浸100倍レンズにした途端に潰れはじめた(i)。傘表皮は普通にみることができた(j)。今日はプレパラート作成に、簡易ミクロトームは使わず、実体鏡に頼った。

 今日は久しぶりに千葉菌の観察会に出席。佐倉城址公園まで出かけることになる。


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