2007年10月4日(木)
 
検索表を使ってみた (5)
 
 昨日たどった検索表からはベニヤマタケらしいという結果を得た。そこで、他の図鑑類にあたってみた。例えば山渓カラー名鑑「日本のきのこ」には、p.45に写真と解説がある。この写真も保育社図鑑の絵とよく似た姿をしている。そこの解説に「ヒイロガサ(p.43)にきわめて似ているが、傘に粘性を欠き、柄に縦の繊維紋がないなどの点で区別される」とある。p.43に掲載されたヒイロガサの写真をみると、確かに先日観察したきのこと外見がよく似ている。
 とりあえず、保育社図鑑の線画を典型的な形だと判断すると、採取・観察したものは典型的な姿からは若干外れた姿をしていると考えられる。もしかしたらベニヤマタケの変種か品種などの可能性もあるが、とりあえずはベニヤマタケとして大きな誤りはないと思う。

 他にも豊富な写真を並べた図鑑は多数あるが、写真は必ずしも典型的な姿のものが掲載されているとは限らない。また、限られた文字数の中では、種の特徴を、他の種と区別できる程度にまで、書き記すことは困難だ。写真主体の図鑑は、確認用には適していても、自分の知らないきのこの同定を目的として使うと、時にひどい誤同定に導かれないとも限らない。

 数年間使ってきた一眼デジカメE-300一式を手放した。小型軽量でダストリダクション機能もあり、比較的気に入っていたのだが、本体だけでは長時間露光ができない。発光するツキヨタケ撮影でかなり難儀した。その件がきっかけで、古いニコンのD70に戻ることにした。
 使いやすいニコンの一眼ボディは欲しいが、パソコンが末期的症状を呈し始めている。最近は、突然のリセットや電源落ちは日常茶飯事になっている。他人のパソコンの心配よりも自分のパソコンの心配をせねばならない。とはいっても先立つものが・・・。


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