2008年2月8日(金)
 
キンカクキンの子嚢観察
 
 今日の研修会で子嚢や担子器を観察することになっているので、昨日さいたま市の秋ヶ瀬公園で、子嚢菌と担子菌をいくつか採集した。日なたのハンノキ林で落ち葉の下をさがした(a)。落ち葉をどけると、茶碗の径3〜5mmほどのキンカクキンが多数でてきた(b〜d)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 とりあえず、切片を切りだしてメルツァー液で封入して覗いてみた。細長い子嚢に8つの胞子があること、さらに子嚢先端の穴の内側が青色になったのがよく分かる。研修の場では、油浸100倍レンズを使えないので、対物40倍レンズで撮影した(e)。
 このキンカクキンは子実体が小さいので、薄片切り出しは難しい。そこで、ピンセットで子嚢盤の一部をつまみ出し、KOHで封入し押し潰したのち、水洗いしてメルツァー液を加えた。この方法で充分に子嚢を観察できる(f)。水洗いを省略すると白濁してしまう。油浸100倍レンズが使えると、さらに細かい部分まで観察できるのだが、まぁ、これはしょうがないか。

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