2008年7月7日(月)
 
Russula と Marasmius
 
 6月28日に採取したベニタケ属(a)とホウライタケ属(g)のきのこを廃棄する前に覗いた。冷蔵庫に保管してあったきのこはかなり崩れて、観察には今朝が限界だった。画像は、上段がベニタケ属、下段がホウライタケ属で、それぞれ、胞子(b, h)、ヒダ実質(c, i)、縁シスチジア(e, j)、(偽)担子器(e, k)、カサ表皮(f, l)だ。胞子はともにメルツァー液で封入した。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 シスチジアや(偽)担子器などは、3%KOHでバラしてフロキシンで染色し、カサ表皮は水で封入し、その後フロキシンを加えた。この両者を比較しても意味はないが、ともにミクロの姿には興味深いものがある。しくじって、フロキシンで指先が赤く染まってしまった。

 ちなみに、今朝もヒダやカサ表皮の切り出しには、使い慣れた実体顕微鏡を使った。他人には勧められないが、切り出しに使ったカミソリは、ここ何日か交換していない。一度に切るのはせいぜい数回、これを直ちにエタノールで拭き取って、次のキノコを切る。さらに、スライドグラスも、6月半ばから一枚だけをエタノールで拭き取って使っている。カバーグラスは7月に入って数枚目だ。しかし、カミソリやカバーグラスの使い回しは感心したことではない。


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